人類の永遠のテーマであってもいい「若返り」
海外のセレブやお金持ちが大枚を掛ける特別な薬品というイメージがあるが、実は最近の研究で身近にあるビタミンがその奇跡の若返り作用を持っているということが明らかになってきた。
ホリエモンが言っている「NMN」だろ?
そう実はこのNMNを作る元となるのが、ビタミンB3、「ナイアシン」である。
ナイアシンとは?
ナイアシンとはビタミンB3のことであり、水溶性である。こちらが体内で欠乏してしまうと胃腸障害や精神障害などを引き起こす体内にとっては必須ビタミンである。
体内ではアミノ酸の一種「トリプトファン」から合成することもできるが、悲しいかな人類の歴史とともに退化(消失)されたと言われており作られてもごく微量である。
- 自然界ではニコチン酸(落花生、青のり、きのこ、ぬか漬け)
- 動物界ではニコチン(酸)アミド(明太子、たらこ、レバー、青魚、煮干し)
ちなみにタバコに含まれる「ニコチン」とは全く成分が違うので注意が必要である。
ラーメンの「かやく」と花火の「火薬」との違いと考えてもらっていい。
補酵素としての働き
補酵素というのは、読んで字のごとく体内に必要な酵素を補う働きをする。そのままでは欠けていて不活性な酵素に本来の力を与えると言ったイメージするといい。
老化やストレス発生時は働かなくなる酵素もあるからね
そしてこの補酵素として作用するナイアシンは
- NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)
- NADP+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)
として存在することがわかっている。
酸化還元反応を司る補酵素である
難しい名前ばっかりでよくわからんな。結局なんなん?
- NAD+ 299種類
- NADP+274種類
ナイアシンは体内の酸化還元反応の約67%の補酵素として機能しているのである。
それってめっちゃすごくない?
体内での必要度はビタミンCについで2位
ビタミンCを大量に摂取しなければならないことはかなり一般的になりつつあるが、必要量はそれ次ぐ2位という重要度を持っているのである。
ナイアシンの働きはこれだけではない。
三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)から栄養素からエネルギーを作り出す際の酵素としてNAD+が使われるため、酸化還元反応だけでなく生命の根幹も司っているのである。
また、高脂血症(高コレステロール、高中性脂肪)を改善させたり、精神疾患の症状を緩和させたりすることがわかっている。
他にも、乳酸やアルコールを解毒化したり、DNAを修復したりとかなり重要な作用がたくさんある。
抗酸化作用としての働き
ここまででも十分すごい作用であることがわかったが、ナイアシンにはさらなる働きがある。
我々は日々、酸化ストレスや活性酸素の攻撃を受けているが、それによるダメージを最小限に抑えているのが、抗酸化酵素など(ビタミンC、ビタミンE)が守ってくれているのである。
ビタミンC、Eが抗酸化作用を発揮し続けるためにグルタチオンというアミノ酸構造を修復する働きを持っている。
必要摂取量はどのくらい?
これについては、様々な議論がなされているが最低限の摂取量として「20〜30 mg」
レバー100 gあたり15 mg程度しか入っていないため、サプリメントで補うのが必須であると言える。
健康的な人であれば〜500 mg程度、1日に複数回に分けて摂取すれば問題ないといえるが、人によって個体差があるため摂取に関しては医者などのアドバイスをうける必要がある。
ナイアシンフラッシュ
先述の通り、ナイアシンは食物にはわずかしか含まれていないため、サプリメントなどで高容量を服用する際、血管が拡張し血流量が増加するため「紅潮」「痒み」などが現れることがある。
これは無害であるが、人によっては違和感、辛さなどを訴えることがある。
現在、ノーフラッシュと呼ばれるナイアシンフラッシュを起こさないサプリメントも発売されているため、違和感がある人はそちらを使うのがいいだろう(ただし、高脂血症に効果ないので注意)
副作用は?
ナイアシンはビタミンであるため高容量摂取するとまれに下痢、便秘、吐き気。または肝臓の数値の上昇が見られるという。ただ服用を止めると症状は治るとされているが、体に異常があれば医師に相談するのがいいだろう。
間違っても一気に大量に摂取するのではなく、用法容量を守りながら行うのがいいだろう。
いかがだったろうか。
ナイアシンは体にとって若返る要素がいっぱいある夢の栄養素である。ビタミンCと含めて体を酸化sから守っていきましょう!
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