JCB THE CLASS(ザ・クラス)は国内プロパーカードでは最上位のステータスカードであり知っている人ならば何としてでも「所有したいという」憧れのものだ。私自身もその存在を知ってから「なんとしてでも手に入れたい」と数年間から利用実績を重ねてきた。
そして、とうとう念願叶って昨年末の12月にザ・クラスのインビテーションが届き、弱小サラリーマンという身分ながら奇跡的に取得することができた。
年末年始を含み2ヵ月間にわたりワクワク気分も手伝って飲食店や旅行など思いっきりこのカードを使い倒してみたが、実際使用してみると思っていたより「ステータス」を感じることが無く、むしろ逆に使いたくなくなるような思いをすることが多かった。
ネットではコストパフォーマンスが高い最高のブラックカードという論評が多く、私自身もメンバーズセレクションなどお得な情報に釣られて所有した一人であるが、実際に使用してみると全くそうではないことが分かった。またJCBザ・クラスを知らない人が多く、国内国外でのブランディングが中途半端であることやサラリーマンが持つには高級で、ハイスペックな人が持つにはステータス不足のカードであることがわかった。ホルダーの私が実際に感じたJCBザ・クラスの微妙なところをぶっちゃけていきたい。
JCBザ・クラス知らない人多すぎ!
まず、ステータスカードの一番の魅力はラグジュアリーさであり所有者の優越感をくすぐって欲しいものである。
やはり持っていることを誰かに見せたいし心のどこかで「自慢したい」と思うのは当然である。しかし実際のところJCBザ・クラスの存在を知らない人がめちゃくちゃ多い。
女子に関しては「皆無」と言わざるを得ない。実際のところJCBプラチナを所有していた時の方が「おっ?ブラックカード?」
とか「カッコイイね」と言われることが多かった。なぜならプラチナカードには「PLATIUM」と書かれていたのでわかりやすい。
ザ・クラスはたしかにペガサスのデザインはカッコいいのだ結局普通のピカピカしたカードであるため全く気付かれることがなかった。
サラリーマン界隈(中流階級)では認知度が低いのか、自ら露出しても気づかれることはこれまで一回もなかったし、説明しても全く引きがなかった。
ダサイと言われるかもしれないがキャバレーで「これはザ・クラスで・・・」なんて説明をしたときもあったけれど、嬢がポカンと聞いていたのが印象的だった。
JCB使えない店多すぎ!
これは意外かもしれないが、国内プロパーブランドであるJCBが日本国内で使えないことが少なくない!全然VISAの方が使える店舗が多い。JCBだけが使えてVISAが使えない店はないが、その逆は多かった。
やはり世界的なブランドであるVISAが幅を利かせていたことがわかった。また、これだけ「キャッシュレス決済」を推進しているにも関わらず未だにクレジットカードすら使えない店が多い。
ザ・クラスを使いたい時に使えなかったこともありそれがストレスに感じることがあった。
メンバーズセレクションは得でもなんでもない!
どのインターネットもザ・クラスは「コストパフォーマンスが最高のブラックカードだ!」という論調が多いが私はそう思わない。彼らの主張は年会費55,000円のうち半分はメンバーズセレクション(メンセレ)で、ものによっては25,000円分の価値のあるものが貰えるというものだ。特にディズニー信者にはお得という形で紹介されていて、チケットなどのセットが貰えるため実質年会費は半分だという内容だ。
ただよく考えればわかるのであるが、ザ・クラスをもっていなくてもディズニーは自分で支払えばいいし、それを理由として「お得」と表現するのはナンセンスだ。ようは強制的にJCBの商品を25000円購入させられているだけである。例えばオプションでメンセレがいらないから年会費27,500円でいいというであればまだわからないでもないがそれはプラチナと一緒の年会費である。突き詰めるとザ・クラスの価値は(本来いらない)メンバーズセレクションの購入義務が付いたプラチナと同価値なのだ。それはもはや得ではないし、年会費をかさまししていることと言えるのではないか。
ハイソサエティの人にとっては下位カード
あくまで中流サラリーマンにとってはインビテーション制で敷居を高めた最上位カードという認識であるが、経営者や医者にとっては全くそうではない。
アメックスの最上位カード「センチュリオン」やダイナーズなどの世界的な高級カードがあるために上のランクの人から見るとザ・クラスは下位カードとなってしまう。
立ち位置が微妙であるため魅力が半減し大切な「魅力」という意味でのブランド力が世界的にも低いことがわかる。サラリーマンが無理をして55,000円という高い年会費を払っていているにも関わらず「ステータス」をアピールすることが叶わないのであればむなしいを通り越して哀れだ。
まとめ
JCBザ・クラスはインビテーションという特別感を演出しブランディングを行っているが、ふたを開けてみると、中途半端であることが分かった。メンバーズセレクションでお得感を演出しているが実際にはそれを強制的に支払わされているのと同じということが分かった。使えない店も多く認知度も低いため、もし今所有を迷っているひとがいるのであれば一度立ち止まってよく考えることをお勧めしたい。
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