近年、世界的なフィットネスブームの裏に健康的で美しい体作りをしたいと言った欲求が増えている。そのニーズに合わせて、巷ではいろいろなダイエットブームが巻き起こってきた。
- ビリーズブートキャンプ
- バランスボール
- ディーク更家のウォーキング
- ロングブレス(美木良介)
- えのき氷
- 耳つぼ
- 寒天
- コアリズム
- ヨーグルト
- 酵素
- 腸温ダイエット
これらのダイエットはメディアで取り上げられて一時的なブームになるものの、その効果や継続性は曖昧で廃れてしまっているのが現状だ。もちろん実際に痩せた人がいるかもしれないが、よくて1kg〜2kg程度のわずかな減量にとどまり、それ以上いくらやっても効果が得られないために挫折してしまう人がほとんどだ。
なぜ、これらのダイエットはいつもブームで終わってしまうのか?それは単純で大抵、肥満に悩んでいる人は5kg〜10kg以上の痩せたいと言う希望に応えることができないからだ。
いやいやビリーズブートキャンプ本気でやったらマジで痩せっから
「痩せません、断言できます」
これは巷に溢れている常識が間違っていることに気づいていない人が多すぎると言えるからだ。専門的な医者などでも平気で間違っている情報を正しいと騙っているからタチが悪い。ぜひ正しい知識を手に入れることが必要であることが必須なのだ。
減量の間違った常識その①
摂取カロリーが運動カロリーを上まわるから太る。
摂取カロリーが代謝を上回らなければ痩せる。
これは最もよくある間違いだ。人間の体はこんなに単純ではなく、摂取カロリーが落ちれば、体が代謝などで使うカロリーを減らす。もし常識が正しければとっくの昔に人類は絶滅している。体には恒常性維持(ホメオタシス)という機能が備わっているために外部の環境にできるだけ維持しようとした働きが加わるのだ。
2014年のスタンフォード大学医学部の研究で1990〜2010年のアメリカ国民健康調査で「摂取カロリーの増加と体重増加との間に相関はない」と発表された。つまりこれは、上記の定説が完全に否定された形だ。
さらに衝撃的な内容がイギリスの論文より発表された。
「先進国では摂取カロリーが減少しているのに、肥満の増加が確認された」
世界的な健康ブームにより摂取カロリーを減らす傾向にあるにもかかわらず肥満が増えているということは間違ったダイエットによってリバウンドし、失敗したことを示唆しているという。
減量の間違った常識その②
痩せないのは運動しないからだ
継続的な運動を続けていけば痩せる
確かに継続的な運動は健康な体作りには必須であるが、肥満の解消に繋がるまでの明確な根拠がない。というのが現在の研究で明らかになっている。
ここでも衝撃的な結果を披露したい。
アメリカの国立衛生研究所が2006年に発表した論文によると、閉経後の48,835人の女性を対象に調査を行った結果「食事量を減らし、運動量を増やしたグループは何にもしてないグループと比べて体重が変わらなかった」という。
いやいや、ご飯少なくして運動多くして痩せないってどういうこと?
アメリカのノースカロライナ大学の研究ではなんと子供たちにも「運動と肥満の相関はない」という実験結果がでていると発表されている。
そろそろ耳が痛くなってくるのではないだろうか?まだまだ衝撃的な内容が続きます。
スポーツ研究の調査で18ヶ月のマラソンを行った男女はどれくらい痩せたのかという結果が発表された。
マラソン(長距離走)続けたらガリガリだろ?しかも1年半って笑
なんと、男性は2.4kgの減少、女子に至っては変化なしであった。一生懸命毎日走っても痩せないのだ。これは他の有酸素運動でも同様で、例えば週6のエアロビクスを行った男女を対象にした調査でも1.5kg程度の減量しかできなかった。
運動の消費カロリーはそもそも少ない
体重50kgの人間が5kmのランニング(有酸素運動)を行った時のカロリーをご存知だろうか?なんとたったの250kcalだ。体脂肪1kgを落とすのに必要なカロリーは7,200kcalなので毎日5kgのマラソンを1ヶ月続けなくてはならない。
しかも何度もいうように、実際には1ヶ月毎日走ったところで7,200kcalがすべて消費されるとは限らない。恒常性を保ったりしながら省エネの体になるため、先ほどまで述べてきた通り決して劇的に痩せることはないのだ。
「世界最新の太らないカラダ」によると「運動して燃やせる脂肪は5%が限度、カロリーの95%は基礎代謝に使われて、脂肪の原因の95%は食事にある」としている。
5kg以上のダイエットを目指すには食事を変えるしかない
これまで述べてきたように、運動や食事制限でダイエットすることは不可能ということがわかってきた。では実際にライザップなど減量に成功して痩せている人たちはどのような働きが原因で痩せることができたのか。
現代の科学が実証した、最短でかつ劇的に痩せる唯一の方法について次の記事にまとめた。
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