新型コロナウイルスのワクチン開発ができない?年内どころかいつまでも収束しない可能性も

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新型コロナウイルスが世界各国で猛威を奮っている。今やアフリカを始めた世界中の国で感染が確認されており、もしかすると1000万人を超える人が感染してしまう可能性も出てきた。
欧米や欧州など徹底的な都市封鎖をしてもなお衰えることのないこのウイルスであるが「なんとか耐えれば世界中のどこかの国が新薬を開発して万歳」といった幻想を打ち砕く新事実が発表されてしまった。年内の収束を期待する世界の人々にとって、かなり辛い事実となるが自分の中で受け止めてこれからウイルスと共存する覚悟で生活をしていくしかないだろう。

新型コロナウイルスの変異するスピードが異常

2020年3月に出されたナショナルジオフラフィックが発表した論文によると、「世界中のCOVID-19感染の遺伝子データをトレースした結果、平均15日に1回のペースで変異している」という。新型コロナウイルスをはじめとした一本鎖のRNAウイルスであり人間のような二本鎖のDNAと異なり変異しやすい特徴がある。

そしてなんと感染が確認された2019年末からたった半年ですでに8つの株に変異していることがわかった。この8つの株は全て異なるコドン帯(遺伝暗号)があり特性が違うためにPCR検査での診断が無意味になってしまう可能性すらある。

PCR検査が8つ全てに反応してくれるとは限らないね

そもそもこれから新型コロナウイルスが8つ以上に変異するかもしれないため、全く別の方法で診断する必要が出てきている。それくらい異常なことが起きている。もっと悲劇的なことを言えばワクチンすら効かない可能性すらある。

インフルエンザも季節性のウイルスに合わせて毎年ワクチン打たないといけないからね・・・

生物兵器の可能性については完全に否定

現在アメリカが「中国が初動を取らなかったことで感染が拡大した」といった内容で中国への批判を強めており「武漢研究所発生の証拠がある」など攻勢を強めているが、論文によると「生物兵器の可能性」を明確に否定している。

ウイルスの遺伝子から人工的に作られたものではなく、自然の淘汰や進化の構造が明らかかつ、ゲノムシークエンスのデータ解析によっても意図的な遺伝子操作はなかったとしている。

ウイルスの体内残存時間が長い

軽度の新型コロナウイルス感染の治療を受けた感染者のほとんどでウイルスが体内に残存していたことがわかった。さらになんと最大8日間も潜伏しているウイルスもあったという。

無症状になってアクティブに歩いたら一発でパンデミックになりそう・・・・

新型コロナに感染した人は少なとも2週間程度は自宅待機しなければならず、実質封じ込めるのは至難の技とも言える。

東京五輪は暗雲、最悪中止の可能性も

これだけ早く変異する可能性と残存時間の長いウイルスが短期間で収束する可能性はほぼ0に近く、専門家などの見立てではこの冬にも再びパンデミックが起きる予想している。第一次世界大戦化でおきた「スペインかぜ」のように2峰性が現れれば再び都市封鎖が起こりかねない。またその時にはウイルス株が何種類に変異しているか?残存期間がどれくらいなのかなどクリアしなければいけない課題が様々で到底、オリンピックなどをできる環境にないだろう。

また、世界中から選手や観客が訪れるために無症状で体内残存していたウイルスがさらにばらまかれれば東京中がパニックになることも考えられるため、現段階で最善の策は中止なのかもしれない。

世界中の英知を結集して新薬の開発を

もし希望があるとすれば、どの変異に対しても有効に効く組み合わせも持った混合ワクチンなどが開発される可能性はある。元々は一種類でありそこから枝分かれ式に分岐して変異しているために世界中の技術を総動員させればできないことはない。

ただ、ウイルスには突然変異もあり、それが無毒化などの「いい方向」へ向かえばいいが、悪い方へ進化してしまうと振り出しに戻る可能性すらある。

とにかく新薬の開発を進めて欲しいものだ。

世界がワンチームになる必要性がある

アメリカと中国が発生源やその感染拡大の責任のなすりつけあいをしたり、WHO(世界保健機構)への批判を強めたりとかなり攻撃的になっているように思う。日本でも医療関係者への差別や政府のちぐはぐな対応への怒りを持つ人が多いが、今は冷静にウイルスを鎮静化するためにどうすればいいかをもっとポジティブに慈愛を持って対応すべきだと考える。

起きてしまったことは仕方のない事実であるため、傷口を最小限に食い止めることに力を注ぐべきだ。発展途上国では目下感染が拡大してきている。先進国が手を取り合って拡大を防ぐことがいずれ自国の利益に繋がるだろう。

世界が一つになって難敵に挑戦する時がやってきたのだ。

 

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