JALの上級会員には4つのクラスがあり、それぞれ受けられるサービスが違う。
また、上級会員になるための条件には様々な要素が関わってくる。
ステイタスを詳しく解説し、JGCを目指す手助けになればと思う。
会員制度の仕組み〜JMB FLY ON プログラム
JALにはJMB FLY ON プログラムと呼ばれる制度を運用している。JALのグループ便やワンワールドに加盟している航空会社便への、毎年1月から12月までの1年間の搭乗実績が一定のレベルに達すると、上級会員専用の特別なサービスが利用できるものだ。
- 専用予約デスクの利用
- 予約時の優先キャンセル待ち
- 国際線前方座席指定サービス
- 専用カウンターでのチェックイン
- 空谷での優先空席まち
- 国際線の優先搭乗
- 国内線前方座席指定サービス
- ファストセキュリティレーンの利用
- ラウンジの利用(本人+同行者1名)
- 国内線の優先搭乗
- 受託手荷物無料許容量の優待
- 手荷物優先受け取り
- 国内線先行予約サービス
- 国内線特典航空券先行予約サービス
- ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場の利用
- ファーストクラスラウンジの利用
- ダイヤモンド・プレミアラウンジの利用
- JAL国際線機内販売事前予約
- ダイヤモンド特典航空券の利用
目指すはサファイアからJGC
ステイタスのランクが高くなるにつれ、その獲得にはより多くの搭乗実績が必要になる。つまり一番ランクの低いクリスタルが獲得までのハードルが最も低いステイタスとなる。ただし、クリスタルでは利用できるサービスが限られているだけでなく、JGCへの入会資格は得られない。
上級会員はワンワールドのステイタス同等
FLY ON プログラムの上級会員ステイタスを獲得すると、ワンワールドの上級会員ステイタスも同時に獲得できます。このステイタスを持っていれば、JAL以外のワンワールド加盟航空会社を利用する場合も、特別なサービスが受けられる。このステイタスにはエメラルド、サファイア、ルビーの3種類がある。
エメラルドはFLY ON プログラムのダイヤモンド・JGCプレミアによって、サファイアは同サファイアによって、ルビーは同クリスタルによって獲得が可能で、JGC会員もサファイア以上の資格があるとみなされる。
ワンワールドの上級会員においてもステイタスに応じて利用できるサービスが異なる。
JGCに入会するとできること
- 新千歳
- 仙台
- 成田
- 羽田
- 小松
- 伊丹
- 関西
- 岡山(2019年春新設)
- 松山
- 広島
- 福岡
- 熊本
- 鹿児島
- 那覇
サクララウンジの設備は至れり尽せり
羽田空港にあるサクララウンジのバーエリアには、ソフトドリンクはもちろん、アルコール類やおつまみまである。無線LANサービスも完備されているため、カバンからノートパソコンを取り出してメールのチェックや書類作成などホテルさながらの環境で行うことができる。
プライベート&リラックスエリアは個室に近いプライバシー性が確保され、ゆったりとくつろぐことができる。配備されている電動マッサージチェアでゆっくりと体をほぐしておけば、長い飛行時間も苦にならないだろう。ライブラリーエリアには数多くの雑誌や書籍が取り揃えられている。そのほかシャワーや喫煙室、レディースラウンジや子供ラウンジまで備わっている空港もあり、あらゆるニーズに応えられる。
優先搭乗や専用保安検査場で快適!
出発直前の時間を優雅なサクララウンジで過ごせることはJGC会員にとって大きな特典だが、その他にも多種多様なサービスが受けられる。
飛行機に搭乗する場合、まず空港にいって航空会社毎にチェックインをしなければならない。国内線では、「JALタッチ&ゴーサービス」を利用すれば、カウンターに行かなくても搭乗できるが、国際線ではカウンターでチェックインするのが一般的なため、長蛇の列となることも珍しくない。ところが上級会員になれば専用のカウンターを利用できるため、ゆとりを持ってチェックインができる。
またチェックインを終えて搭乗ゲートに向かう前に保安検査場を通過しなければならない。アメリカ同時多発テロ以降、手荷物検査が厳しくなり、保安検査場の通過により多くの時間がかかるようになった。しかし、上級かいいんであれば専用の保安検査場を利用できるため、短時間で検査を終えることが可能だ。
さらに、機内に搭乗する際には優先搭乗が利用できる。いち早く機内に入ることで座席までの移動と手荷物の収納をスムーズに済ますことができる。目的地についた時も手荷物の優先受け取りができる。
飛行機に乗らないとなれないJGC会員
JALの特徴としてクレジットカードを使ってもJGCには入会できない。ではサファイアのステイタスを獲得し、JGCに入会するためにはどうしたらいいのだろうか。
1月〜12月までの1年間の搭乗実績によって一定のレベルに達すると、上級会員のステイタスを獲得できる。つまりサファイアに必要な搭乗実績を1年間で積算すれば、ステイタスを獲得できるということだ。注意しなければいけないことは、必要となる搭乗実績とは、よく知られているマイレージプログラムのマイルのことではないということだ。
マイレージプログラムのマイルを貯めると、海外旅行へいくことはできる。しかし、マイレージプログラムは FLY ON プログラムとは全く別の制度だ。
マイレージプログラムとは、会員旅客の搭乗距離に比例したマイルを付与し、そのマイルに応じた特典航空券や座席のアップグレード商品の交換などのサービスを提供することを基本としている制度だ。
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そしてJALカードであれば、クレジットカードの利用によってJALマイルを得ることができる。
マイレージプログラムの場合、飛行機に乗らなくてもJALカードで買い物をするだけでマイルを貯めることができ、それを使って飛行機に乗ることができる。またJALカード以外のクレジットカードを使ってもマイルを貯めることができる。こうしたシステムを利用して飛行機に乗らずしてマイルを貯める人を陸(おか)マイラーと呼ぶのである。
とにかくたくさん飛行機に乗る必要がある
マイレージプログラムとFLY ONプログラムは別物であり、クレジットカードを利用してもサファイアのステイタスを獲得できないことがわかった。
サファイアのステイタスを獲得するためにはひたすら飛行機に乗り、搭乗実績を積み上げるしかない。この搭乗実績はFLY ON ポイントと呼ばれる、FLY ON プログラム独自のポイント、または搭乗回数でカウントされる。
FLY ON ポイントは基本的には飛行距離に応じて積算されていくポイントで、サファイアのステイタスを獲得するためには、かなりの距離を飛行しなければならない。ただの旅行好きぐらいでは、まず達成できない飛行距離と考えていい。
対象となるのは、JALグループやワンワールドに加盟している航空会社のフライトだ。2018年3月時点で、JALグループの国内線は126路線、国際線54路線、コードシェア便を含めれば国内線142路線、国際線571路線におよぶ。このような航空経路の中でより効率の良いものを選びつつ、ひたすら飛行機に乗り続けることがサファイアのステイタス獲得の近道だ。
特典航空券は搭乗実績の対象外
搭乗を重ねるとマイレージプログラムのマイルがどんどん貯まる。それを利用して特典航空券を獲得したいものですが、特典航空券でのフライトはFLY ON ポイントや搭乗回数のカウントの対象とならない。ステイタスの獲得には有料のフライトが絶対不可欠となっている。
いかがだったであろう?
次は最も効率よくFLY ON ポイントを貯めるためにはどうしたらいいかを解説していきたいと思う。
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