新形コロナウィルスなど感染症の不安もあり「ジムに行くのはちょっと不安」と思う人が多いのではないか?ジムではたくさんの器具が揃っている反面、どうしても不特定多数の人が同じ器具を使用したり、同じ空間に長居したりとクラスターが発生しやすい環境であることに違いない。
そんな環境の中で、器具を使わずに鍛えにくい部位といえばだれもが口を揃えて「大胸筋」と答える。
大胸筋はバーベルやダンベルを駆使して深い伸縮を与えることで鍛えられる筋肉であるため、自重でのトレーニングで太くたくましくなるのはほぼ不可能とされていた。
しかし、今回はトレーニング会の権威、山本義徳氏が「自重でも器具を超える最強のトレーニング」をYouTube上で披露していた。今回はその内容を詳しくまとめてみた。
豊富な知識と経験から、数多くの実績が挙がっていて信頼できる情報であることは間違いない。
ベンチプレスと腕立て伏せの違い
腕立て伏せ = 両手、足先だけが固定されていて、不安定だが自由度は多い
これが、腕立て伏せの最大の弱点であり、これまで浸透してこなかった理由だ。さらに腕立て伏せは自重の2/3程度しか負荷が掛からない、一方のベンチプレスの負荷は自分が扱える限り無制限だ。また正しいフォームで行わないと全く大胸筋に効かないなどとても難しい種目でもある。
ベンチプレスを超える効果的な腕立て伏せ
通常の腕立て伏せは、肩幅で行うことが一般的だ。これは可動域を多く取れる一方で上腕三頭筋に効いてしまう。そこで、効率的に大胸筋に利かせるためにスタートポジションを肩幅の2倍程度に開いて取る。ここで大切なのが、肩、背中からかかとまでのラインが一直線であることが必要だ。
そこからゆっくりと呼吸をしながら「1、2、3」と数えながら腕の曲げ伸ばしをする。大胸筋が大きく働くよう意識をもつことが必要だ。
・肩、背中、かかとが一直線でキープされること
・ゆっくりと大胸筋に効いていることを確認しながら行う
ここでもし自宅にパワーブロックやプッシュアップバーなどの補助器具があれば、さらに深く体を沈めることが可能になる。腕立て伏せの弱点である可動域が狭いポイントを解消できる。
軍手を使った腕立て伏せ
ダンベルとベンチが自宅にあれば、ダンベルプレスを行うことで、大きな伸縮で大胸筋に利かせることができるが、腕立て伏せでも工夫をすれば同じように効率的に大きな可動域で伸縮を行うことができる。
それが「軍手(すべりどめなし)」を使う方法だ。
通常の肩幅のセットポジションを取ってから、軍手をゆっくりと滑らしながら肩幅の2倍まで深く腕を曲げて、肩幅が2倍程度開きそこから大胸筋を使って手を滑らせて肩幅まで戻す。これを繰り返す。こうすることで先ほどよりも不安定で大きなモーターユニットを使うことにつながることや元に戻す動きによる収縮の動きが追加されるため、ベンチプレスとほぼ同様の可動域を手に入れることができる。
・肩幅でセットポジションを取り、そこから滑らすように深く胸を下す
・胸を下した状態から大胸筋を使ってセットポジションへ戻す
これは相当ツラい種目であるため、1セット10回できれば上出来だ。
回数、セット数は?
これまで紹介した種目については「自分ができる限界」の回数を1セットとして3セットすることが必要だ。
さきほども述べた通り、1回目以降は回数はどうしても減ってしまうのが普通であるため、とにかく限界まで追い込んでほしい。
もし限界の回数が20回、30回とつらくなくるようであれば、リュックサックに重りを背負って挑戦してみよう。リュックサックの重りは背中でバランスが悪いためさらに多くのモーターユニットを使うためさらに大きな筋肉群が鍛えられるのだ。
いかがだっただろうか?ジムに行かなくも、器具を使わなくても、大胸筋は鍛えられることが分かった。効率的な腕立て伏せでたくましい大胸筋を手に入れよう!
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