新型コロナウイルスは日光量が多い国で死亡率が低い!最新の研究で明らかに

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世界各国で猛威をふるう新型コロナウイルスであるが、2020年5月10日現在で感染者が400万人を突破する勢いである。ワクチンや新薬などの研究が進められている中で興味深い論文が発表された。

栄養学の権威で人気YouTuberの信長氏によると「北緯35度以南の国では新型コロナウイルスの死亡率が低い傾向がみられることが発表されたと語っている。

南半球は北半球に比べて紫外線が強い

緯度に対して100万人中の死亡率をプロットすると南半球の国の方が死亡率が低い傾向がみられていた。これには北半球に比べて南半球の方が「紫外線」が強く、紫外線によって作られるビタミンDの生成量に違いがでているとの主張している。実際に北半球のイギリスに比べてオーストラリアの死亡率は34倍もの差が出ている。

北半球は冬の間日光量が少ないために、必要なビタミンDの合成量が不足している。

ビタミンDは本来人の体内において日光の紫外線UVBを浴びて皮膚で合成されるホルモンのような成分である。皮膚で合成されたビタミンDはいったん肝臓へ運ばれて各器官へ運ばれる。

イタリアとスペインはビタミンD欠乏症の割合が比較的高い

ビタミンDは新型コロナウイルスにかかわらず、「呼吸器ウイルス」に対する呼吸器の上皮細胞やマクロファージ(免疫細胞)の炎症性サイトカインの調整と抑制に重要な働きをしている。

今回の新型コロナウイルスの重症化はウイルスそのものが悪さをしているというより、マクロファージの暴走によって過剰な制御反応が出ていることで正常な細胞を破壊されていることに起因しているという。

信長氏によると「ビタミンDは新型コロナウイルスに直接作用するのではない。サイトカインストーム(暴走)や急逝呼吸窮迫症候群を保護するために重要である」と述べている。

ビタミンDの必要摂取量は1日 2000〜5000 IU

ビタミンDは適度な日光浴で獲得することができるが、手っ取り早く「サプリメント」の服用がいいとしている。その理由として、体内にあるビタミンDは8割が日光から合成され、2割が食物から摂取するが、食事からその全てを補うことは難しい。ビタミンDはビタミンやミネラルの中では珍しく過剰摂取による症状がないことからサプリメントを摂取することが望ましい。しかし、容量についてはあくまで長期で服用できるように十分注意しながら摂取することを推奨している。

食事に含まれるビタミンDは微々たるもんです

死亡率や感染率が世界に比べても低い日本人ですらビタミンD欠乏症の人の割合は9割いると言われていることから積極的に摂取すべきだとも述べている。

在宅を推奨されている中であるが、もし外で日光浴をする場合

夏の日差しで30分日光浴をすると800 IU(半袖、半ズボン)

春や秋は半分になるため2000IU をとるためにはかなりの日光浴をしなければならないため難しい。

ビタミンDは新型コロナの症状を改善させる効果もある?(プレ)

これはフィリピンの大学が出した論文(査読前)であるが、新型コロナウイルス患者内のビタミンD濃度を症状別に検出したところ重症度の高い人が軽い人に比べて明らかに低い傾向がみられている。

ビタミンDを日頃から摂取することで症状の緩和が望めるのではとしている。

またビタミンDの効果を発揮させるために必要なミネラルとして「マグネシウム」の摂取の重要性についても述べている。

マグネシウムの摂取量については健康チャンネルNobunaga氏が再三指摘しているため是非視聴すべきものである。

 

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