ブログを初めて1年が経った。なぜブログを始めたかというと「今いる会社の経営や業績に不安を覚えたため今後このサラリーが続かなくなるだろう」と思ったからだ。
数万円でも他で収入を得られたら生活が楽になるはず
例えば、30万円の手取りをもらっている人が、ブログなどの副業で3万円を得ていたとしよう。副業の収入は給料に対して10 %。これをたった10%と考えるか10%もと考えるが人によって様々だと思うが、私は完全に後者だ。
これを企業で考えれば業績が悪化し、売り上げが10%程度下がるということは当然利益を悪化させ、その損失を穴埋めをできる他の収入があればそれで相殺できる。
そんなん当たり前じゃん?
それを言って仕舞えば身も蓋もないが、たとえわずかだとしても本来の給料とは別に収入を得ることは会社に依存しない上でもとても大切なことなのである。
ぶっちゃけブログは儲かるか?
こうして私は副業の選択としてブログを選び、だらだらとあるが1年間ブログの運営を続けてきた。そこでたどり着いた結論は「儲からない」だ。
これについて異論がある人は多いと思うし、いまだに「ブログ運営最強説」を唱えて頑張って1日1記事書いていけば月収30万円も夢じゃないなって言う人もいるが、それは間違っている。それはなぜか?
我々のほとんど全ては一般の人だからである
これを勘違いしている人が多いが、例えば男性の7〜8割はサラリーマンもしくは何かしらの雇用形態でいる。このような人たちが趣味の範囲で書くブログは専門家に比べたらもちろん質や投稿力が落ちるし、そもそもみたいと思わない。
ブログの収益はニーズに対して圧倒的な知識と経験があったものだけがあげられるため、ほぼサラリーマンの書く記事などは見向きもされないだろう。
実際に私の薄っぺらい経験を書いているブログについても1記事あたりの総閲覧数が少ないもので30程度である。これは2時間近くかけておそらく未来永劫、記事を読まれることがないためにほとんどが無駄骨に終わってしまう。
よくブログは書いた時は全く読まれないが半年くらい熟成されるとどんどんと読まれてくるため後々の収益につながると言った真っ赤な誤情報が流れているが、半年経とうが1年経とうがダメな記事はダメだ。
そして悲しいかな書く記事のほとんどがそのようなダメな記事なのである。
それはSEOの問題ではなく、その分野のプロに比べたときの圧倒的な知識と表現力の差なのだ。
ブログ書くなら残業していた方が断然収入がいい
先ほど述べたように自分で書いた記事が一生をかけてあげる収益が、その記事を書いた時間の残業代より高ければ元を取ったといえるだろう。2時間かけて記事を書いたのであれば残業の時給が1000円として「2000円」以上の収益をあげないと損になってしまう。
1記事で2000円の収益上げるの超大変だよね
結果、ブログを書いている時間を今の残業に当ててしっかり会社に貢献した方が収益につながる。残業代が多くでる大企業であればなおのことだ。
ただ、世の中が残業を無くしていく方向へ行っているため、その分減ってしまった給料を補うべく副業を選択するのは必須であることは間違いない。
ブログは「釣り」と一緒。何もない時間を楽しめるか。
ブログは儲からないと言ったが、面白い面もある。突如記事がバズることがあるからだ。そのときの快感は何物にも替えがたいものだ。私に取ってブログは「釣り」と一緒と考えていてたまたまヒットすればとても収益が出て楽しいが、必ず釣れるわけではない。しかし自分で記事を書いて、釣れなくてもそれが楽しいと思えればブログは本当におすすめできるものだ。
ブログの課題
ブロガーが何故ブログ勧めるかといえば「儲かるから」だ。ただ、ブロガーはだいたい社会経験が多く、普通の人たちより一歩先を進んでいる人生を送っているし、大胆な行動を取っている人が多いし、情報感度も高い。そのため「人々の有益な情報」を豊富に持っているためどんどん記事が書けて、それが収益を上げる。
一方で、我々のような普通のサラリーマンはごくありふれた日常しか送っていないために提供する情報がない。例えば「AKB48」のファンでその内容を記事に書いたとしても上には上がいるため自分の記事が優先的に読まれることは確率的に低い。またニッチなところを狙ったとしても一般的な興味がどの程度あるのか未知数であり、検索数が絶対少ないものはたとえGoogleの検索順位が上でも意味がないのだ。
私はナシーム・ニコラス・タレブと言う大好きな経済学者がいるのだが、その本をレビューしてもおそらくほとんど誰も読んでくれないだろう。
検索数が多くかつ検索順位を上げると言ったウルトラCを上げるのはサラリーマンではほぼ不可能なスキルなのだ。
ブログは万人に取って有効ではなく、ごく限られた人に取って素晴らしい副業になり得るために実際やってみて向いていなければ他の分野に挑戦することをおすすめしたい。
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