日本女子プロゴルフ教会(JLPGA)はツアーチャンピオンシップリコーカップで渋野日向子プロへお菓子を渡したとして、中継局の日本テレビへ厳重注意を行い、再発防止を求めた。
中継を行った日本テレビも事態を重く受け止め、教会と選手へ謝罪するともに行為を行ったカメラマンを注意した。
繰り返された愚行にテレビ関係者も驚く
事の発端は、2020年の国内最終戦で、重要なメジャー大会であるリコーカップの2日目に起こった。
14番ホールを移動する渋野へ同行していた担当カメラマンが、お菓子(たらたらしてんじゃねーよ)を手渡す。
渋野といえば、全英オープンで優勝した際に「モグモグタイム」が大流行。駄菓子のたらたらしてんじゃねーよを食べる姿が全世界へ放映されるなど注目を集めた。
テレビ関係者によれば「世界的にも有名になったシーンであり、今大会で絶好調で優勝する可能性もあったため、引きのいい(絵になる)映像をカメラマンはとりたかったのではないか?」と語る。
しかし、一方で渋野日向子は今シーズンは不調が続いており、以前までのようなモグモグタイムや笑顔が少なくなっていた。
渋野日向子の不調の原因は?急激なバストアップとイップスに忍び寄る男の影も・・?
その中で、「いい絵を撮りたいという気持ちはわかるが、そのような状況でお菓子を渡すのは判断として間違っているのではないか」とテレビ関係者。
今回の事件は日本テレビの番組プロデューサーは同カメラマンにお菓子を渡すような指示をしたことは一切なかったとし、カメラマンが独断で行ったことがわかる。
その行為は「選手との適切な距離を保つ」という配慮に欠けている行為として運営が確認。JLPGAが3日目の朝に日本テレビの番組プロデューサーにその行為を注意。
番組プロデューサーはそのカメラマンが所属する技術プロダクションを含めて注意喚起を行った。
しかし「問題なのはこれからだ」というテレビ関係者。
なんと、カメラマンが注意喚起を受けた同3日目にも14番のホール上で渋野選手へお菓子を手渡していたという。
「流石に、運営を注意を受けてから2度同じことをするのはあり得ない」という。
- 2日目の14番で担当カメラマンが渋野選手へお菓子を渡す。
- 運営がその行為を確認、教会へ報告
- 3日目の朝に教会が番組プロデューサーへ報告
- 番組プロデューサーが技術プロダクションへ同様の行為をしないように注意
- 3日目の14番で同じカメラマンが渋野選手へお菓子を渡す。
このようなことは普通は起こり得ないとして、何故このような起きたのか再度、検証をする必要があるという。
テレビ関係者によると、この事件の真相について「日本テレビ側が真実を隠蔽している可能性がある」と語る。
あくまで可能性としてあげられるのこととして、
- 番組プロデューサーがお菓子を渡すことを指示していた。
- 2日目の教会の注意を技術プロダクションに伝えていなかった。
- 隠蔽を全てカメラマンに背負わせた。
- カメラマンがどうしても渋野選手とコミュニケーションを取りたかった
ということだ。「お菓子を手渡す行為はいわゆる演出上の“やらせ行為”に該当するため、番組プロデューサーは認めることが出来ず、カメラマンに責任を押し付けている可能性が高い」という。
さらに驚きの事実として前大会である「大王製紙エリエールレディスオープン」でも、同じカメラマンが、渋野選手へお菓子を手渡していた。ということも明らかになった。
視聴率を稼ぐために、渋野日向子選手のモグモグタイムを意地でも抑えたかった日本テレビの確信犯的な行為である見方も強いのだ。
渋野日向子も同行為に傷つき、涙を流す
このような状況に一番被害を受けたのは渋野日向子選手本人である。
先ほども記述したが、今年は本調子とはいえない苦しいシーズンが続き、精神的にも辛い状況の中で、明るく振る舞っている渋野選手。
その中で、国内の最終戦2試合で無理やりお菓子を渡されて笑顔やモグモグタイムを強要する行為は渋野選手はもとよりプロスポーツ選手に対する侮辱であり、それをファンではなく技術スタッフが行うというのは愚かな行為として糾弾すべきだ。
日本テレビの謝罪に対して、普段は天然で明るい渋野選手も涙を流したいい、精神的な負担が大きかったことを物語っている。
本来のゴルフとは別のところで集中力を切らされたこともあり、最終日に崩れてしまった。
放送を中継するテレビ局には視聴率を稼ぐことよりも、選手のありのままを中継するという当たり前のことを放送して欲しいものだ。
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