【MTG】スタンダード最速禁止カードランキングBEST3!最強カードのオンパレード

MTG

世界的人気トレーディングカードゲーム『マジックザギャザリング(MTG)』約25年の歴史がある中で1万を優に超えるカードを生み出してきている。

MTGはトレーディングだけではなく、対戦競技としても人気で最も主流が『スタンダード』という直近2年に販売されたセットで構築されるフォーマットだ。

このスタンダードは基本は全てのカードが使うことが出来るが、中にはその「ぶっ壊れ」能力の為に短い期間の中でも禁止されてしまうカードも存在する。

理由としては様々であるが、一番は『競技環境を著しく歪める』というものだ。特に多くのプレイヤーが禁止カードを軸にした構築をし、トップ8にそのデッキしか残らないといった極めて不健全な環境となってしまう。

「強くなれば禁止にすればいい」と言った短絡的な意見も聞かれるが、実際にはわざわざお金を払ってボックスを購入したり、それを補う為にシングルカードを買ったりといった出費が嵩む為、ユーザーからの反発は少なくない。

運営のウィザーズ社としても苦肉の策とも言えるこの対応であり通常時間がかかる。

しかし、今回紹介するのはその最終手段とも呼べる方法を最速で取らざるを得なかったぶっ壊れ中のぶっ壊れカードを紹介して行きたい。

今回のランキングは「紙」でのセット販売から禁止になるまでの日数を計算している。

次点 トレイリアのアカデミー、意外な授かり物 61日

この2枚は25年の長い歴史のあるMTGデッキの中でも最強とも言われている「MoMa」に使われていました。使われていたのが1998年頃、まだアリーナもネットも普及しておらず環境の速度がゆっくりにもかかわらず2ヶ月で禁止されている。

このデッキの恐ろしい点は、カードプールが少ないスタンダード環境ですら1ターンキルがあったことにあります。

モックスダイヤモンドや睡蓮の花びらなどの軽量アーティファクトを並べて「場に出ているアーティファクトの数だけ青マナが出せる」トレイリアのアカデミーを使って大量にマナブーストを行い、「精神力(カードを1枚捨てる:土地かアーティファクトかをアンタップする)」というエンチャントを駆使して再度アカデミーを起動させて無限にマナを出してから「天才のひらめき(プレイヤーを対象する。そのプレイヤーはカードをX枚引く)を相手に打ってライブラリーアウトを狙うデッキです。

ただ、マナを出せても精神力の効果で手札がどんどん減ってしまうと言ったデメリットがありました。

その手札を補充するために使われたのが「意外な授かり物(カードを全て捨てる。捨てたカードが多いプレイヤーが持っていた枚数を引く」です。

1〜2ターン以内に手札を全て使い切るようなデッキはMoMa以外はなかった為(今もないが)、コンボが始まってしまえばもはや相手がとめることは不可能になるという凶悪コンボの完成でした。

当然、当時のスタンダードではMoMaが大暴れをし、発売から61日で禁止とされてしまいました。

第3位 王冠泥棒、オーコ、むかしむかし 49日

どちらも2019年に発売された「エルドレインの王権」のセットに封入されていたカードですが最初に注目を集めていたのが「むかしむかし」でした。

条件こそあるものの始めに手札にあれば0マナで唱えることが出来たり、中盤終盤にきてもマナの軽さゆえ腐らず使えることや、何よりマリガンの基準を下げると言ったアドバンテージを得られるということでパワーカードとして期待されていました。実際にミッドレンジ系やランプデッキなどの緑をタッチしたデッキが大幅に安定強化されていました。

その結果、緑を使った「フードデッキ」が環境に溢れかえり、他色との初動に差が生まれたとして発売からわずか1ヶ月半で姿を消しました。

そして、、時を同じくして禁止されたのがトラウマ級のパワーカード「王冠泥棒、オーコ」。

緑青のプレインズウォーカーで食物トークンの生成とクリーチャーとアーティファクトの鹿化(3/3)と奥義がコントロール交換と1枚で全てがオールインワンしている上に、3マナで初期忠誠度が4、+2の食物トークンを産むと6になる為、難攻不落。除去がないと盤面が鹿で溢れかえりながらアドバンテージを取られてしまうと言った極悪さが環境を荒らしました。

2019年のミシックチャンピオンシップではなんと全69%のデッキにオーコが使用されるといった偏った環境になってしまった為に、むかしむかしと同様のタイミングで禁止にされてしまいした。

あの頃はシカと卵しか盤面になかった

第2位 記憶の壺 45日

正直、初見では5マナのアーティファクトで、生贄で各プレイヤーが手札を追放し、7枚ドローでそのターン使わなければ全て捨てて元の手札が戻る。と言ったカードデザイン的にはそこまで極悪(オーコに比べたら)ではないと思うが、その強さは他のカードとのコンボにありました。

記憶の壺と使われたのは「偏頭痛(対戦相手がカードを捨てるたび、そのプレイヤーに2点のダメージを与える)」この偏頭痛により合計14点のダメージを与えることが出来ました。

また当時の黒には暗黒の儀式などで1ターン目からマナブーストが出来た為に先行1ターンキルも可能でした。

このカードは通常の禁止改定の手順を踏まずウィザーズ社の緊急声明により発売から45日で禁止となってしまいました。

第1位 創造の座、オムナス 17日

栄光ある1位に輝いたのは『創造の座、オムナス』

ゼンディカーの夜明けに収録されたパワーカードで赤緑青白の強いクリーチャー。色拘束の強さからそこまで猛威を振るうとは誰もが予想されていなかったカードであるが、令和では主流になった「マジックアリーナ 」で実装されるや否や瞬く間に環境を支配したカードである。

4マナで出た時に1ドローとキャントリップ付きで尚且つ、「上陸(土地を出した時に効果が誘発)」というメカニズムにより

  1. 4点ライフゲイン
  2. 赤緑青白のマナをうむ
  3. 対戦相手と相手のプレインズウォーカーにそれぞれ4点ダメージ

というようにアドバンテージを生むことができる。寓話の小道などで2回分の上陸を稼いだりすれば0マナ でオムナスを展開できることや、同じく上陸で好きなマナを生む睡蓮のコブラとの相性も格段によく、一度出てくるとなかなか対処し辛いカードとなっていた。

さらにオムナスの座を不動のものにしたのが「幸運のクローバー(オムナスと同じタイミングで禁止)」を使ったアドベンチャー(出来事)デッキとの融合だ。そもそもアドベンチャーデッキはティムールカラー(赤緑青)で構成されており色相性が良かったのに加えて「自然の怒りのタイタン、ウーロ」が禁止となって対抗であったランプデッキが激減したことも拍車を掛けて、

なんと、シーズンファイナルで32デッキ中23デッキ(2位 ラクドスアグロ 3デッキ)がこのデッキを使用すると言った偏りを見せた為にゼンディカーの夜明けが発売されてからたった2週間と3日でオムナスは禁止となった。

 

いかがだったであろうか。現在はネット対戦が主流になっており環境の認識が早く勝率が偏ってしまう為にむかしに比べると運営が早く対処していることがうかがえる。

発売からわずか2週間で禁止になるカードが出てくるセット。もう紙では買えないな。

 

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